国際森林デー2018「熱帯林と持続可能な都市」

2018-03-19

森林は都市に多大な利益をもたらしますが、それは当然だと考えられていることが多いのが事実です。例えば、都市部や都市近郊では、森林の日除け効果や蒸発散によって空気を冷やしたり、炭素を貯蔵したり、大気汚染物質を除去しています。また、洪水を避け、食糧、エネルギー、水の確保、建設用および家庭用の木材を提供しています。料理と暖房用の木材を提供することや、生物多様性の保全にも森林は貢献しています。そして、私たち一般市民の心身の健康改善にも役立てられています。都市に住んでいる場合は、周囲にある木々を見れば、どれだけ多くのサービスや製品が森林によってもたらされているかが分かるでしょう。

毎年3月21日は「国際森林デー」と定められており、今年のテーマは「森林と持続可能な都市」です。 持続的に管理された都市や都市周辺の樹木や森林には、都市生活の質を大いに改善させることができるという十分な証拠が示されています。今日、世界人口の半分以上が都市部で暮らしており、熱帯地方を含めて、今後数年でこの割合がさらに増加するとされています。こうしたことから、都市部と郊外の林業について考えることは私たちの幸福に関わる大切なことなのです。

ITTOでは国際森林デーを祝して新しいインフォグラフィックを製作し、熱帯林が都市部の生活にもたらす利益についてまとめました。私たちの都市(熱帯地方を含めた全世界)で、持続的に森林を管理することの大切さについて関心を高めるツールとしてこのインフォグラフィックをご活用ください。