コンゴ川流域の森林教育を発展させる

2021/03/16

カメルーン・ムバルマヨにある国立森林学校(National Forestry School)の授業を受ける学生たち。写真撮影:ENEF Mbalmayo
これまでも、林業の専門知識は単に(森林)公園に足を踏み入れるだけで習得できるものではありませんでしたが、持続可能な森林開発の様々なニーズを満たすことは次第に複雑な業務となっています。今日、森林従事者は、森林生態学、測樹、計画立案、経済学のような従来の分野に加えて統合型ランドスケープアプローチ、参加型森林経営、新規の技術、気候変動といった分野にも精通していなくてはなりません。

ITTOが10年以上前にコンゴ川流域の5カ国を対象として実施した調査では、当該準地域の持続可能な森林開発の実現に必要な有資格者が不足していると結論づけられました。本調査以降、ITTOはこの課題に取組むため数プロジェクトを実施しました。その最後となるのが2012年から2019年に5カ国に所在する主要7つの育成機関に対して実施したコンゴ川流域準地域プロジェクトです。このプロジェクトは持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の特にゴール4(質の高い教育をみんなに)に寄与しました。