コンゴ盆地における林業研修のために更なる支援を呼びかける

2018年3月14日

コンゴ盆地における林業研修に関する国際会議の参加者が新しい研修モジュールを採用。写真提供:R. Carrillo/ITTO

3月7日に閉会した、コンゴ盆地における林業研修に関する国際会議「コンゴ盆地の森林の持続可能な経営に向けた研修の課題」で参加者は、ITTOや国際社会に対して、同盆地準地域における林業研修のための施設や設備、教材、研修、そして能力育成のために引き続き技術的、財政的支援を呼びかけました。

会議参加者は持続可能な森林経営に関する新しい研修モジュールを採用しましたが、これは大学生林業の現場技術者をターゲットにしたものです。同会議では、準地域の全研修機関がこの研修モジュールを取り入れられるようにサポートを求めました。

閉会の挨拶において、ゲアハート・ディタレITTO事務局長は同地域で一層の研修能力が向上できるだけの支援が必要だと認め、参加者に将来に向けて研修やリサーチについて戦略的に検討するよう求めました。こうした考え方を持つことでとりわけ、林業に関する主な課題である、人口増加に対応できるより多くの木材の持続的な供給、森林内外で起こる森林破壊や森林劣化への対処、国内外市場向けの持続可能な木材のサプライチェーンの創出、(農村部での食料生産とエネルギーのための木材利用の必要性を考慮した)貧困の削減、景観マネジメント、利益配分、森林セクターへのさらなる投資を可能にする環境の創出、などについて解決を試みます。

カメルーンのデュアラで実施された本会議にはベナン、ブルンジ、カナダ、カメルーン、中央アフリカ共和国、チャド、コンゴ、コンゴ民主共和国、赤道ギニア、ガボン、ガーナ、リベリア、マダガスカル、マリ、モザンビーク、ルワンダの大学、研修機関、政府機関、市民団体や地域団体から180名以上が参加しました。

本会議はITTOプロジェクトPD 456/07 Rev.4 (F)の一環としてITTOならびに中央アフリカ森林環境研修機関ネットワーク(RIFFEAC)の共催及びカメルーン野生動物・森林省(MINFOF)の後援により開催されました。

ITTOのソーシャルメディア(FacebookInstagramTwitter)で今回の会議詳細をご覧下さい。
 

また、オープニングセレモニーの様子、ならびに政府高官研修モジュールの著者大学教授学生のインタビューもビデオ(フランス語)でご覧頂けます。

プレゼンテーション資料(日付順):