第14回世界林業会議

2015年9月7日

2015年9月7日~11日にダーバン(南アフリカ共和国)において、一年で最も大きな林業関連イベントの一つである第14回世界林業会議にITTOは出席します。今回の会議テーマ「森林と人々:持続可能な未来への投資」の下、ITTOは様々なサイドイベントやハイレベルでの対話への参加のほか、ブース展示などを行い、熱帯地域の持続可能な森林経営への取組みから得られた経験や教訓を共有する予定です。

9月7日(月) 12:45-14:15     ホール2FH 
「熱帯林に関する新しいツール:天然熱帯林の持続可能な経営のためのITTO自主的ガイドライン」
ITTOでは1992年出版のガイドラインを改訂する形で、2014年に天然熱帯林の持続可能な経営のためのITTO自主的ガイドライン(新しい政策ガイドライン)を出版しました。最近の森林経営について得られた知識や動向なども盛り込んでいる本書では、森林所有者や管理者、政策策定に携わる意思決定者、ガバナンス、森林の生物多様性保全、気候変動緩和と適応、森林で生計を立てる人々の暮らし、木材の持続的な供給、非木材産品と環境サービスなど多様な事柄に対してガイダンスを提供しています。このガイドラインは本サイドイベントで発表しますが、特にアジア太平洋地域向けの内容で実施した研修ワークショップの成果について取り上げます。

9月9日(火)12:45-14:15     ホール1B
「人々と森林のための成果を求めて:地方に合わせた解決策、長期的コミットメント、パートナーシップでの事業の重要性」
このサイドイベント(ITTO、バードライフインターナショナル、FAOの共催)では生物多様性保全のための実践しやすい資金調達に焦点を当て、現場で得られた経験と知識を共有します。

9月8日(火) 19:45-21:00 ホール1B
「ITTOとCITES:絶滅の恐れのある熱帯樹種についての連携」
CITES掲載の熱帯木材樹種要件実施のためのITTO-CITES共同プログラムの成果について発表し、DNA追跡法という樹種の特定方法や近赤外線分光法(NIRS)を通じてPericopsis elataPrunus africanaといったアフリカの木材種を特に紹介します。

9月9日(水)18:15-19:30    ホール3A     
「マングローブ林と生態系-未来に向けた機会と課題」
マングローブ林は世界の森林被覆と生態系構成する主要要素の一つに数えられます。ISMEとの共催で行うこのサイドイベントではマングローブ林の保全や修復と持続的な利用について得られた経験や教訓について発表します。

9月10日(木)12:45-14:15    ルーム 22DEF   
「木材の合法性と利用確保のための電子ツール」
木材や木材製品の法的起源を保証することは木材の生産国、消費国双方にとっていまだに大きな課題の一つに挙げられます。グアテマラ国立研究所と共催する本サイドイベントでは、木材と木材製品の法的起源に関する電子システム開発について得られた成果や教訓、そして課題について取り上げます。

ITTOはさらに、「ハイレベル対話:ポスト2015時代の森林ビジョンに向けて」と題する会合に参加するほか、森林資源評価(FRA)諮問グループを含む会合でCOMIFACとCIFORによるサイドイベント「中央アフリカの森林と気候変動」や、総会第2セッションのパネルディスカッション「強靭な未来のための投資」、CAF等主催のサイドイベント「地域社会の生活を維持するための持続的な認証非木材産品(NWFPs)の推進」などにも参加します。

ITTOはインコシ・アルバート・ルトゥーリ国際コンベンションセンターのブース(A-1)でビデオや関連出版物を通して最近の事例について紹介します。