新ITTOプログラム、オランダから数百万ドルの寄付を受け実現

2007年10月17日, 横浜

オランダは最近ITTOとの300万ドル寄付合意に署名し、熱帯林法執行および取引(TFLET)に関するITTOプログラムの主要資金援助国となった。このプログラムは他の資金援助国からも支援を受けて総予算430万ドルとなるが、その目的は、市民社会の法執行への貢献能力の強化、合法的かつ持続可能な源から木材生産および取引を行う中小企業の能力の強化、合法的/持続可能な方法で生産された木材の国際取引の支援と増加、森林に依存する地域コミュニティが貧困緩和のために森林を持続可能な方法で経営できるようにすること、である。

ITTO 2008-2009作業プログラム提案にはいくつかのTFLET活動が含まれている。そのような活動としては、SFMへ向けての市民社会と民間部門の提携関係の促進、合法性確認および認証およびコミュニティエンパワーメント、合法的に生産された熱帯木材の消費者による識別/購入を補助するウェブベース情報システムを確立するための関連NGOの支援、木材追跡技術を実施し、そのような技術を利用して生産された木材に関する情報を公開するための熱帯国民間部門の支援、選ばれた貧困に苦しむ地域および/または先住民コミュニティがSFMおよび持続可能な木材生産を実施するためのプロジェクトを策定できるような技術援助の提供、がある。

このプログラムの下で行われる他の活動としては、遠隔計測システムを確立しそれを利用して違法伐採を検知するための市民社会と国の森林法執行機関との協力の支援、低インパクト伐採(RIL)トレーニングプログラムおよびRIL実施の拡大支援、認証能力の開発(アフリカ木材機関との既存ITTOプロジェクトへの追加資金提供を含む)、最近行われた先住民およびその他地域コミュニティにより経営される森林および林業に関するITTO国際会議からの勧告のフォローアップ、ITTOおよびCITESの間で進行中の協力活動への貢献、がある。これらおよび他の関連活動は、2008年から2009年の間に、追加資金が利用できるようになり、関連作業の詳細提案がITTOメンバー国および他の利害関係者から受領され次第、実施される予定である。

TFLETプログラムの下で行う作業の提案に関心のあるメンバー、また、より詳細な情報を希望するメンバーは、エグゼクティブディレクターにご連絡ください(itto@itto.or.jp)。