ITTOと日本政府がコート∙ジボワールで森林回復をサポート

2013年5月16日

ITTO事務局長ゼメカ氏と阿部俊子外務大臣政務官 写真:K. Sato/ITTO

国際熱帯木材機関(ITTO)と日本政府は2013年5月14日に2002-2005年 と 2010-2011年のコート∙ジボワールで勃発した内戦による森林劣化の回復の支援への1億8,300万円(約US$1.8百万)を供与額とする外交文書と贈与契約にサインしました。
 
エマヌエル・ゼ・メカ国際熱帯木材機関(ITTO)事務局長は、調印式後“日本政府の多大なる支援によって遂行されるこの計画は、森林劣化の再生だけでなく、戦乱による避難民や地域社会の日常生活の再生であると確信しています。”とコメントしました。
 
阿部俊子外務大臣政務官は、この計画はコート∙ジボワールの森林回復と森林多生物の多種多様性様性の復元の両方、さらに社会の安定性と生活の向上に貢献できるものであり、大変有意義な計画であり、それが日本政府がITTOと協力をする理由だと述べました。
 
コート∙ジボワールの西部は、2002-2011年の一連の危機で、武力衝突の現場でした。内戦で多くの難民や国内避難民がでて、森林保護区に難民キャンプが作られました。国の西部のドゥエクエ森林とソシオ森林(各52,675 ヘクタール/88,000 ヘクタール)も免れることはできませんでした。これらの森林は、避難民や制御されていない伐採に携わる地域社会によって文字通り奪われました。この森林や他の劣化森林の復元のためと、この件に難民や地域社会が関わる対策を立てることが早急に必要です。
 
 
難民と地域社会参加型でコート∙ジボワールの森林開発庁によって実施されるプロジェクトの成果として以下のことが見込まれています。:1)タウンヤアグロフォレストリープランテーション方式の導入による劣化した森林(2,000ヘクタール)の回復、2)高い品質の種と苗の生産と種まき、3)地域社会による森林再生活動の業務遂行、4)アグロフォレストリープランテーションから食品生産を容易にする加工設備の流通
 
アグロフォレストリーとは
樹木はほぼ全ての陸上生態系において重要な役割を果たして、地方と都市両方の人々へのいろいろな製品やサービスを提供しています。自然農法が農業やその他の開発へ認可されているように、樹木が生み出す利益は、農業生産風景と樹木の調和によってもっとも持続できます。
-アグロフォレストリーとして知られている業務(ワールドフォレストリーセンター)
タウンヤアグロフォレストリープランテーションは樹木によって、短期間の植林を含みます。
 
国際熱帯木材機関(ITTO)
国際熱帯木材機関(ITTO)は熱帯資源の保全と持続的経営、利用と貿易を促進する政府間の組織です。国際連合(UN)によって、わが国に本部を置く国連条約機関として1986年に設立されました。国際熱帯木材協定2006年(ITTA 2006)に加盟したメンバーは、世界の熱帯森林のほとんど、世界熱帯木材貿易のほぼ全て網羅しています。ITTOは、熱帯木材の国際貿易と利用と資源の持続的経営に関わる件についての話し合い、協議、フィールドプロジェクト、国際協力を進めます。ITTOのプロジェクトやプログラムの詳細については www.itto.intをごらんください。このニュースリリースについての問い合わせは、Takeshi Goto +81 45 223 1110 または rfm@itto.int までご連絡ください。