Tropical timber markets at a crossroad

2009年11月11日, 横浜

 

 

EU主導のFLEGTについて説明するFlip van Helden氏  
写真/K. Sato (ITTO)

 

第45回国際熱帯木材理事会会合中の11月11日、同理事会による例年通りの木材市場討論が開催され、講演者は世界の多数の木材市場にはびこる劣悪な条件を浮き彫りにしました。
 
同理事会は、国際熱帯木材機関(ITTO)の運営組織で、会合は一年に一度以上開催され、持続可能な熱帯林経営と、持続可能な方法で産出された熱帯木材の取引を促進する目的で、広範な議題について討論を行います。 
 
木材市場討論では、買い手の立場に立った、英国、ヨーロッパ、中国、インド、日本、及び米国による講演が行われ、ほぼ全員の講演で、近年の経済危機が木材市場に与えた影響に焦点が当てられています。また、代用品と技術的進歩によってエンドユースの多くで熱帯木材の代わりに低品質の木材を使うことができるようになったため、多数の市場で熱帯木材の市場シェアが下落していますが、こうした状況も講演全体で共通してテーマとして取り上げられました。木材市場討論におけるプレゼンテーションは、講演者のリストと共に、下記からダウンロードすることができます。 
 
木材市場討論に続いて特別行事が開かれ、ここではEU及び米国の木材・木材関連製品市場における最近の政策形成について発表が行われています。森林法の施行、森林管理、及び木材取引(FLEGT)におけるEU主導の現状、また、違法木材伐採及び関連する取引を取り締まるための米国の努力(最近行われたレーシー法の改訂など)に関する説明が行われた後、さらに、熱帯の国々の合法かつ持続可能な木材取引を促進するためにITTO、国際連合食料農業機関(FAO)、世界銀行、及び欧州委員会が実施した、対応能力の開発指導及びその他の支援に関する情報の発表がありました。この行事で行われたプレゼンテーションは下記から入手できます。