New manual for managing African mahogany plantations

2017年2月28日

ガーナ森林研究所のCSIRが「熱帯地域のマホガニープランテーションの管理」を発行しました。これは、農民やその他の小規模土地所有者がアフリカマホガニー(Khaya)のプランテーションを作って、管理するのに役立つマニュアルで、ITTOのプロジェクトPD 528/08 Rev.1 (F) の成果のひとつです。

マニュアルは10章で構成されており、アフリカマホガニーの説明、苗木の取り扱い方法、マホガニーのネキリムシの生活環、マホガニー木立の維持、造林、マホガニーの農地景観への融合、木質の評価などが取り上げられています。このマニュアルで紹介されている技術は、論文、専門家とのコミュニケーション、ガーナのさまざまな生態系区域でのフィールド実験の結果から得られたものです。また、ITTOのプロジェクトPD 528/08 Rev. 1(F)のもとで行われた活動から学んだこともこのマニュアルに盛り込まれています。
 
マホガニーは森林保護区で過剰伐採の危機に瀕しています。また、プランテーションではネキリムシの一種の蛾Hypsipyla robusta が茎をダメにし、過剰な枝の分岐を引き起こすために若い木立が枯れてしまい、失敗に終わることがよくありますそこで、ITTOのプロジェクトでは、プランテーションを作る際の害虫管理のための統合的な戦略が開発されました。この戦略には、実験による評価にもとづいたさまざまな害虫管理対策が取り入れられています。このマニュアルにはこのような統合的な害虫管理戦略をマホガニープランテーションで使うためのオプションが示されています。

本プロジェクトの他の成果、たとえばアフリカマホガニーに関するテクニカルペーパーについては、ITTOのプロジェクト検索機能にプロジェクトコード(PD528/08 Rev.1 (F)) を入れれば入手できます。