Status of Tropical Forest Management 2005

Latin America & the Caribbean

コロンビア

コロンビア

©UNEP-WCMC 2004

コロンビアにおける全般的な森林経営の状況は不明である。一方で、ITTO目標2000(Objective 2000)の下で決定された優先活動において政策レベルでの進展がみられる。これには森林政策の承認、新森林法制、そして森林経営計画の策定がある。森林管理は環境経営という広い文脈の中で行われており、既存の政策目標は、保護保全機能、ならびに森林再生と森林地帯復旧に重きを置いている。しかしながら、今までのところ明確なPFE指定は存在せず、森林資源の管理は特にアマゾン地域において不適切であり、また自然生産林に適用されている林業方法論もない。

キーポイント

  • コロンビアはアマゾン盆地に豊かで大半が未開発の森林資源を有している。
  • 先住民コミュニティが2,210万ヘクタールの森林を所有しており、その大半はアマゾン地域である。アフリカ系コロンビア住民は540万ヘクタールを所有しており、その大半は太平洋地域である。
  • PFEは1,450万ヘクタールと推定される(但し、公式に指定されているわけではない)。そのうち565万ヘクタールは生産PFEであり、886万ヘクタールは保護PFEである。
  • SFM下にある自然林生産PFEの推定面積は、少なくとも20万ヘクタールである。保護PFEにおける森林経営の状態についてはほとんど情報がない。
  • 植林を設立するためのプログラムは良く確立され開発されている。現在大統領の承認待ちである新森林法はプランテーションをおよそ150万ヘクタールにまで増加させるのに貢献するであろう。
  • 森林法の執行と森林経営を定めた法律の適用における透明性が欠落している。武力紛争のため、資源に関する長期的経営や管理が行われていない。
  • 大規模生産林のための標準が確立されておらず、伐採権管理政策もない。
  • しかしながら、現在大統領承認待ちの新森林法は自然林経営のための大きな改革を推進するものである。
  • 国家機関は資源不足であり、現場において効果的な存在感を維持できていないようである。
  • 保護地区システムと生物多様性のモニタリングシステムはよく確立されている。
  • 環境サービスを提供する森林の幅広い役割が認識されている。