女性のエンパワーメントによる景観回復を目指すITTOのトーゴでの取り組みについて、創価学会がビデオを作成

2023年2月27日

トーゴ、アグエガン村での地元トーゴ人女性による森林再生。写真:創価学会

2023年2月27日、横浜:コミュニティ主体型の世界的な仏教団体である創価学会は、トーゴのブリタ県(Blitta)とラックス県(Lacs)で、地元女性の経済的自立を強化し、劣化した景観の修復、アグロフォレストリーの導入、家族の食料安全保障の向上を可能にしたITTOの取り組みを視察した際の動画を公開しました。

2021年1月から行われているこのプロジェクトは、創価学会の資金援助を受けて、コミュニティ森林経営のためのアフリカ女性ネットワーク(African Women's Network for Community Management of Forests:REFACOF)によって実施されています。2023年1月23日から25日、相島智彦平和委員長、新井文明広報室長ら創価学会代表団がラックス県アグエガン村を訪問しました。主要関係者へのインタビューをはじめとする訪問の様子が、動画に記録されています。

同ビデオでは、REFACOFのアマ・アトゥトヌ博士が「トーゴの女性たちは、森林景観の回復と作物生産のためのアグロフォレストリーシステムの研修を受けました。」と語ります。「私たちはまた、政府や地元コミュニティの長の支援を得て、森林再生のための土地を確保しました。重要なのは、地域の女性の自立とその家族の生計を向上させ、地域の食料安全保障を向上させていることです。」

「150人の女性が恩恵を受け、35ヘクタールの森林を回復させることができました。」とREFACOFの創設者で、代表を務めるセシル・ンジェベト氏は述べました。「この2年間で、女性たちは森林再生のために48,000本の苗木を生産し、25,000本の木を植えました。植物相は非常によく回復しています。植林と農産物の生産を組み合わせたアグロフォレストリーを採用したことも重要なポイントです。ここアグエガン村では、植林とともに、キャッサバ、トウモロコシ、ピーナッツを栽培しています。これにより、地元の女性たちは家族の食料安全保障を改善することができました。また、余剰分を販売することで収入を得ることもできます。」

ンジェベト氏は、本イニシアティブによる支援に感謝の意を表しました。

 

ビデオ(日本語版オリジナル)を見る。英語版フランス語版も公開されています。

聖教新聞に掲載された記事をダウンロードして読む(日本語)。

 

*創価学会とITTOは2020年7月、トーゴでの森林再生プロジェクトを通じて熱帯林の保全と持続可能な森林経営を促進する協定を結びました。

関連するSDGs

本プロジェクトで導入したアグロフォレストリーは、トーゴのブリタ県とラックス県の女性や家族の食料安全保障に貢献しています。作物の余剰分は女性たちの副収入の源となっています。

このプロジェクトは、地域の女性の林業への参加を増やし、生計を後押しすることで、女性の経済的自立を強化しています。

女性たちは、森林再生やアグロフォレストリーを通じて劣化した土地を回復させ、炭素貯蔵量や気候変動に対する回復力を高めています。

女性たちは森林再生と景観回復に関する効果的で持続可能なモデルを実施しており、その結果、生活と食料安全保障、環境に利益をもたらしています。

ITTOが創価学会の支援のもとで実施している本プロジェクトは、国際社会が森林関係者と連携しながら、SDGsを達成し、2021-2030年の「国連生態系回復の10年」に貢献するために、森林景観再生とアグロフォレストリーを採用している一例と言えるでしょう。