ITTOプロジェクトでベタン・ケリフム国立公園に関するショートビデオを公開

2019年2月28日

このたび公開されたビデオでは、ボルネオ島のインドネシアとマレーシアの国境沿いに広がる美しいベタン・ケリフム国立公園の映像を見ることができます。越境保全地域の一部であるこの公園には、オランウータンをはじめとする少なくとも48種類の哺乳動物、1200種類の植物と112種類の魚が生息しています。この地域の生活と生物多様性保全の取り組みが成果を上げられるよう、ITTOプロジェクトで支援しました。
 
ベタン・ケリフム国立公園は80万ヘクタールの面積を有し、1992年に設立されました。インドネシアで最も生物多様性の保全が進んでいる地域の1つであり、マレーシアのサラワク州にあるLanjak Entimau野生生物保護区とBatang Anai国立公園に隣接しています。一連のITTO越境保全プロジェクトは、この貴重な越境生態系保全と持続可能な経営に関する両国の協力を促進してきました。
 
最近完了したこの一連の最新プロジェクト[PD 617/11 Rev.4 (F)]は、ベタン・ケリフム国立公園内あるいは付近の地域住民が竹や寒天の栽培、水産養殖、エコツーリズムなど様々な幅広い仕事から収入を得られるように能力育成をサポートしました。また、地元の観光事業を実施するための研修やその他の手段を通じて、女性達のエンパワーメントが強化されました。この他にも地域住民と公園管理者が森林の監視と巡回に関するトレーニングを受講したり、野生生物調査も実施されました。
 
また、地域社会、NGO、政府機関、そしてボルネオ島の自然環境の保全を目指すハート・オブ・ボルネオ(Heart of Borneo)イニシアティブの間でプロジェクトの成果が継続できるよう、パートナーシップが構築されています。
 
越境地域におけるITTOプロジェクトは熱帯林生物多様性のためのITTO/CBD共同イニシアティブの一部です。
 
ITTOプロジェクトPD617/11に関するビデオ(英語字幕)の視聴