Status of Tropical Forest Management 2005

Africa

カメルーン

カメルーン

©UNEP-WCMC 2004

カメルーンはSFMの良好な潜在性を備えた重要な森林資源を有している。政策環境は健全であり、森林関連の政府責任は森林動物省(Ministry of Forests and Fauna, MINFOF)に一手に委ねられている。しかしながら森林法を完全に執行し、森林政策を実施する同省の能力は低い。カメルーンはまだこれから、数多くの野心的な森林経営目標を実行に移し、PFEを森林破壊および劣化から効果的に保護する段階である。

キーポイント

  • カメルーンは推定1,280万ヘクタールのPFEを有し、うち884万ヘクタールは自然生産林、390万ヘクタールは保護林、そして1万7,000ヘクタールは産業木材プランテーションである。
  • 自然生産林PFEの少なくとも50万ヘクタールは持続可能な方法で経営されていると推定される。持続可能な方法で経営されている保護PFEの面積を推定する十分なデータはない。
  • 2004年、9つの外国企業が45 FMU 、315万ヘクタールの伐採権地域を取得した。72 FMUのうち、32は経営計画を承認し、17の経営計画はMINFOFにより却下され、14の状態は不明であり、19は処理中である。
  • ライセンス下にあるか伐採権が割り当てられている495万ヘクタールのPFEのうち、約176万ヘクタールは経営計画があるか経営計画策定のための森林資源調査を完了していた。
  • PFEの健全性は、浸食、密猟、違法伐採を含む未熟な伐採方法の脅威にさらされている。しかし、その程度に関する公式データはない。
  • 政策および法制度の良好な枠組はあるものの、実施が十分でない。
  • 森林経営を再編し森林法の執行を改善するために多大な努力を払っているにもかかわらず、MINFOFの実施能力はいまだ弱い。これは資金、トレーニング、内部統制の不足によるものである。
  • カメルーンは豊かな生物多様性を持ち、8,300種類以上の植物種、約297種類のほ乳類、848種類の鳥類の住み処となっている。アフリカの鳥類種およびほ乳類種の約半数がカメルーンの森林に生息している。
  • 商業販売用を含む野生動物肉の狩猟により、いくつかの地域で特定のほ乳類の個体数が激減していると思われる。