ITTO新ディレクター2名が就任

2024年2月28日

ジェニファー・コンジェ氏(左)とモハメド・ヌルディーン・イドリス氏。写真 ITTOおよびIISD-ENB

2024年2月28日:シャーム・サックルITTO事務局長は、Jennifer Conje(ジェニファー・コンジェ)氏を事務局次長(森林経営)に、Mohammed Nurudeen Iddrisu(モハメド・ヌルディーン・イドリス)氏を事務局次長(貿易・産業)に任命しました。両氏は2月に就任しました。

米国籍のコンジェ氏は、現職前は、米国農務省森林局の政策-国際プログラム担当アシスタント・ディレクターを務めていました。コンジェ氏は、23年以上にわたり、違法伐採、気候変動、林産物貿易、バイオマス、自然保護などの広範囲におよぶ問題に関する森林政策とプロジェクト開発に携わってきました。また、2016年の国際熱帯木材理事会(International Tropical Timber Council: ITTC)の議長をはじめと、さまざまなかたちで理事会に貢献してきました。近年では、アジア太平洋経済協力会議(Asia Pacific Economic Cooperation: APEC)の「違法伐採と関連貿易に関する専門家グループ」の議長を2年間務めています。

ガーナ国籍のイドリス博士は、以前はガーナの林業委員会に所属し、木材産業開発部門のエグゼクティブ・ディレクターやオペレーション・ディレクターなど複数の役職を歴任しました。教育や学術研究分野、小規模農業従事者や木材産業、地域・州政府、国家(連邦)プログラムとの取り組みなどをはじめとして、約30年にわたり森林部門に携わってきました。イドリス博士は、キューバのピナール・デル・リオ大学で森林資源管理の修士号を、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学で森林遺伝学の博士号を取得。2023年には国際熱帯木材理事会の議長を務め、さまざまな役職を歴任してきました。

サックル事務局長は、このような豊富な経験が事務局にもたらされることを嬉しく思うと述べました。

「ジェニファーもヌルディーンも、国際協力に長年取り組んできた経験豊かで才能ある専門家です。」「また、両者ともITTOを深く理解し、その使命に情熱を注いでいます。私は彼らを事務局に歓迎し、彼らとともに働けることを楽しみにしています。」

今回の任命は、ITTOの経験豊富な職員、スティーブン・ジョンソン博士とマ・ファンオク博士の2名の退職に伴うものです。