熱帯木材セクター、1月に再び縮小―世界木材指標(GTI)最新レポート

2023年2月17日

GTIのパイロット国であるメキシコのコミュニティ林業会社。写真:T. Yanuariadi/ITTO

2023年2 月17日、横浜:本日発表された世界木材指標(Global Timber Index: GTI)の最新レポートによると、1月にブラジル、コンゴ、インドネシア、ガボン、マレーシア、メキシコで熱帯木材の生産と操業が減少し、中国における木材の製造も落ち込んでいます。

1月の同セクターのパフォーマンスが平均を下回った要因としては、天候不順、需要の低迷、旧正月休暇による生産性の低下、コストの上昇などが考えられます。また、コンゴでの丸太輸出禁止措置の開始、ガボン鉄道の脱線事故、製品在庫の増加、原価割れ、支払い期間の長さなども課題として挙げられます。本レポートでは、現在参加中の7つのパイロット国それぞれについて、状況を分析しています。

GTIの目的は、木材取引に関するビジネス情報とデータ交換を促進し、安定した、透明性のある、予測可能なビジネス環境における関係者間の協力を促進することです。GTI は、主要な生産者と消費者の木材関連データを数学的モデリングに基づいて編集、検証、処理、分析、公表する GTI プラットフォームの一部です。このプラットフォームは、ITTOとマカオ貿易投資振興院(IPIM)との協力・協調の枠組みの一環として開発されています。本活動は、IPIMにより財政的な支援を受けており、グローバル・グリーン・サプライ・チェーン(GGSC)の事務局によって実施されています。GTIプラットフォームの初期段階には、約150社の企業・団体が参加しています。

GTIの構成要素や各パイロット国での算出方法の詳細は、オンラインで無料公開されているマンスリーレポートに記載されています。

最新のGTIレポート(英語)のダウンロードは以下より。