理事会開幕を前に、横浜で日本文化を紹介

第60回国際熱帯木材理事会の開幕前に、日本の伝統的な人形劇の公演が行われました。写真:P.Sarigumba/ITTO
2024年12月1日、横浜:国際熱帯木材機関(ITTO)は12月1日、日曜日、横浜市などとのパートナーシップのもと、第60回国際熱帯木材理事会の開会を記念して、2つの記憶に残るイベントを開催しました。折り紙による繊細な作品と、ジャズと人形劇の魅惑的な融合とともに、ITTOの目覚ましい発展を祝いつつ、日本の変わらぬ支援とホストシティである横浜市のホスピタリティに敬意を表しました。理事会の会合は12月2日、月曜日に正式に開幕しました。
アリクイの折り方を教える長山海澄氏(ORIST)。写真:P.Sarigumba/ITTO

折り紙ワークショップ:熱帯林の動物たちに命を吹き込む

日曜日、ORIST折り紙クラブの指導による折り紙ワークショップの参加者でパシフィコ横浜が賑わっていました。年齢も技術レベルもさまざまな人々が、折り紙で熱帯林の動物を作るという繊細なアートに挑戦しました。

セッションでは、熱帯の生物多様性の美しさに光を当てるとともに、芸術を通したものづくりを通して、参加者と自然を結びつけました。初心者は新しい技術を学び、経験豊富な折り紙愛好家は著名なアーティストである長山海澄氏の専門的な指導のもとで技術を磨きました。2回の活気あるセッションは、家族連れにも個人にも対応し、参加者全員にとって思い出に残る文化的・芸術的体験となりました。

ワークショップで折り紙を楽しむ参加者。写真:Paula Sarigumba/ITTO

ジャズ文楽: 涅槃へ行った猫

ジャズ文楽「涅槃へ行った猫」の上演により、日曜日の午後も盛況でした。「涅槃に行った猫」は、日本の伝統的な文楽と呼ばれる人形劇とソウルフルなジャズのメロディーを融合させており、ナンシー・ハーロウの評価の高いミュージカルを異文化スペクタクルへと昇華させた一度見たら忘れられないユニークなパフォーマンスです。

オフ・ブロードウェイのウィル・ポメランツが演出し、相模人形芝居 下中座が上演するこの物語は、貧しさに苦しむ芸術家の人生が、グッド・フォーチュン(福)という名の猫によって一変するというもの。思いやり、愛、犠牲といったテーマを織り込んだ痛快な物語は、パシフィコ横浜の観客を魅了しました。

伝統的な人形を操る参加者。写真:Y. Kamijo/ITTO
文楽の伝統的な三味線と太夫を、英語のナレーションとジャズ音楽に置き換えることで、新たなダイナミズムが加わり、理事会メンバーや一般の参加者100人以上を魅了しました。公演の最後には、観客自身が伝統的な人形を操る機会が設けられました。
相模人形芝居 下中座とシャーム・サックルITTO事務局長、川口才文氏。写真:Y. Kamijo/ITTO

第60回理事会の開幕

これらのイベントでは、ITTOの活動や持続可能な熱帯林業へのコミットメントを称えるだけでなく、芸術や自然を通して人々を結びつける、より幅広い文化的・生態学的なつながりを祝いました。折り紙で動物を折ることから、人形劇や音楽を通して人間の感情の奥底を探ることまで、創造性とコラボレーションの素晴らしさを証明する1日となりました。横浜は、文化交流とエコロジーの提唱の拠点として重要な役割を担う場として完璧な役割を果たしました。

ITTC60セッションの開始を告げる日本の伝統的な太鼓。写真:A. Knapp
第60回国際熱帯木材理事会は、12月2日(月)、小田原囃子多古保存会による和太鼓の演奏で正式に開幕しました。開会式でのスピーチの様子は追って報告します。
ITTC60開会式で演奏を行った和太鼓グループ、小田原囃子多古保存会。写真:A. Knapp
理事会の詳細については、https://www.itto.int/ja/ittc-60/presentations/をご参照ください。

IISDレポートサービスによる会期中の毎日の報道は、こちら(英語):https://enb.iisd.org/ittc60-international-tropical-timber-council.