FLEGT独立市場監視 (IMM)

FLEGT独立市場監視 (IMM)

最新情報についてはhttp://www.flegtimm.eu/(英語み)をご確認下さい。

はじめに

IMMはEUと木材供給国の間で結ばれている2カ国間パートナシップ協定(VPA)の実施を推進するために、ITTOが実施し欧州連合(EU)が資金提供をしている複数年にわたるプロジェクトです。VPAはEUの森林法施行・ガバナンス・貿易(FLEGT)行動計画の重要な要素で、合法的な伐採及び合法的に認可された木材の貿易を推進するためのEUの方針を規定しています。VPAは合意されると、EUに輸出される木材及び木材生産物を認可する合法性保証システム(LAS)を作成するための両者の誓約と行動が盛り込まれます。IMMはVPAパートナー国からの独立木材市場監視の要請に応じ、協定に盛り込まれているインパクト評価の義務を果たします。


全体目標

FLEGT認証木材のためのEU及びさらに広範囲な国際市場がVPAの期限の中でどのように発展するかを監視し、LAS構築の機会を活かして木材貿易統計の質を高め、合法的に認可されたFLEGT木材のための木材市場発展プログラムの効果を上げること。


具体的な目標

- EU市場におけるFLEGTに認可された木材の受け入れ状態と動向に関しての情報の収集、分析、報告及び普及。

-木材価格、貿易、市場動向への世界的なVPAの影響、特にVPAパートナー国への影響に関しての知識と理解の向上。

-VPA国及びECがFLEGT木材貿易に関する信頼性のある統計及び情報を確実に提供すること。

-市場への影響に関するタイムリーで、独立した、正確な情報を提供することによって、ガーナのVPA共同監視及び検討制度(JMRM)及び他のVPA国の共同実施委員会(JICs)による要請に応じ、決定事項を報告すること。

-FLEGT行動計画の影響を監視し、その実施状況を報告すること。

-EU及びVPAパートナー国と協議しながら、IMMを持続させるための長期的な戦略を立てること。

 

組織

IMMの活動は、ITTO及びECの代表によって構成されているプロジェクト運営委員会 (PSC)が監視します。IMMはVPAの影響の監視と報告義務に不可欠な、ガーナのJMRM及び他のVPA 国のJICsと密接な協働関係を築いています。ヨーロッパにベースを置き、ITTOが監督するコンサルタントがワークプランを作成し、データの収集及び分析の調整を行います。
ITTOはIMMの目的に合わせて、日本で行っている統計及びデータ収集能力を拡大しています。
熱帯木材貿易国におけるITTOネットワークをもとに、IMMはVPAパートナー各国及びVPA認可木材の主要なEU市場に通信員を置いています。通信員は定期的にデータ収集や市場状態及び製品価格の評価を行います。

 

方法

IMMは各国の状況や必要性も考慮しながら、同一の市場監視書式をすべてのVPAパートナー国にできる限り適用します。市場分析の一貫性、客観性、及び透明性を確保するために、その手続きを文書化しています。また、市場への影響に関する質的な評価ができるように、指標の枠組みも製作されました。その中にはすべてのFLEGT VPA木材の市場環境を監視するための「グローバルな」指標も含まれます。例えば、EU木材規制 (EUTR)の実施による市場への影響や公的機関の調達方針の範囲や内容などです。さらに、その他の指標、例えば特定の指標の製品に関する国内貿易の流量と価格及び価格プレミアムによって、VPA各国からVPA認可された木材の市場の変化が監視されます。
 

ダウンロード
http://www.flegtimm.eu/index.php/reports