林業にはさらなるイノベーションが必要とITTO事務局長

2024年3月21日

2024年3月21日:国際森林デーに寄せた声明で、シャーム・サックルITTO事務局長は、地球規模の課題への取り組みにおいて、森林の可能性を最大限に発揮させるためには、創造的な新技術とプロセスが必要であると述べました。

国際森林デー(英語)は毎年3月21日に開催され、現在および将来の世代のために、森林と樹木の重要性を称え、認識を高めることを目的としています。今年のテーマは「森林とイノベーション:持続可能な世界のためのソリューション」です。

サックル事務局長は、土地利用をめぐる争い、農業セクターの拡大、気候変動、山火事、その他の要因によって、熱帯林は逼迫した状況にあると述べました。

「森林が直面する脅威を回避し、地球規模の課題に対する自然ベースのソリューションとしての森林の役割を強化する方法を見出す必要があります。」

ゆえに、今年の国際森林デーのテーマは特に重要だと言えます。

「森林経営の改善、森林景観の回復の拡大、そして日々増え続ける様々な林産物の持続可能な利用を支援する新たな技術の進歩や度的な取り決め、および政策によって、森林セクターは急速に進化しています。」とサックル事務局長は声明文で述べました。

声明文では、合法的で持続可能なサプライチェーンを支援するために森林から最終消費者まで木材を追跡したり木材の量を測定したりするアプリや、画期的な政策ソリューションなど、ITTOが熱帯林業にもたらす革新の概要を紹介しています。

「持続可能な開発に対する森林の貢献を最大化するためには、このような革新的な取り組みがさらに必要です。世界中で何百万人もの森林関係者が、森林の保全、持続可能な経営、持続可能な利用を可能にするソリューションを研究し、見出し続けていますが、このような分野でのさらなる成果を後援するために喫緊の投資が必要です。ITTOのような組織の役割は、彼らの努力を支援し、世界中の地域社会のために最良のイノベーションを広めることです。私たちはこれからもパートナーや加盟国と緊密に協力しながら、それらの取り組みを続けて行きます。」

声明文全文は以下よりダウンロードできます。