森林技術研修に関する国際会議「コンゴ盆地の持続可能な森林経営に向けた研修課題に対処する」

2018年3月5日~7日、ドゥアラ(カメルーン)


背景
森林生態系について包括的な知識を有することで、より良く、そして適切に森林保全を実行することができ、生態系の管理と強化にもつながります。コンゴ盆地の準地域には200万キロ平方メートルに及ぶ世界で2番目に大きな熱帯雨林が広がっています。 [1] そしてこの地域では(世界の熱帯雨林の半分である)主要な生物多様性が見られることから、この地を持続的に管理するための経験豊かな人材が必要とされています。現在、同地の森林環境セクターは森林技術研修と求められるスキルとの調整が難しいという問題に直面しており、これによりステークホルダーらが原材料加工を目的とする工業化開発計画を策定する際に困難が生じています。
 
2007年に国際熱帯木材機関(ITTO)がコンゴ盆地周辺5カ国で実施した調査結果によると、持続可能な森林経営に必要とされる経験豊富なマネジメントレベルの人材が不足していました。生物多様性保全についての中心的な課題を考慮して、ITTOと生物多様性条約(CBD)事務局は更なる支援を中央アフリカ森林環境教育訓練機関ネットワーク
 (RIFFEAC)に対して実施しました。これは、林業分野でマネジメントレベルの人材不足に対処することを目指した地域プロジェクトの実施と関連して行われたものです。
 
RIFFEACはアフリカ諸国の22の林業及び環境研修機関から構成されるプラットフォームです。中央アフリカ森林協議会(COMIFAC)のコンバージェンス計画の中でも、その研修及び研究関連の戦略的部分を実施する際のCOMIFACの技術パートナーをRIFFEACは務めています。そしてこの部分については、中央アフリカの持続可能な森林経営のための準地域政策における参照ツールの役目を果たしています。
 
ITTOプロジェクトPD 456/07とその中核的なテーマを通じて、持続可能な熱帯林経営に適した参照研修モジュールの開発が可能になりました。この研修モジュールを運用するために、ITTOはコンゴ盆地の5カ国、7つの林業・環境訓練機関に必要な設備とインフラを提供しました。このことから、持続可能な森林経営(SFM)の実施を担当する経験豊かなマネジメントレベルの人材に対する研修を目的として、地域レベルでの森林経営における参照研修モジュールの実施が促進されるべきであり、同時に生物多様性保全と地域社会の生活の向上も実現させることを狙いとしています。

目的
この会議では、多様なステークホルダーを代表する参加者がコンゴ盆地の森林を持続的に管理するという崇高な目的で、研修分野で達成した内容について評価する予定です。
特に、本会議では
  • 林業研修を最適化するための統一モジュールとプログラムを重点的に取り上げる
  • 研修プログラムにおける新しいモジュールを主流化させることを通じて、得られた経験と教訓を共有する
  • 準地域の林業研修によって提起された問題に適切に対処するために必要な優先的行動と措置を決定する
  • 森林環境セクターの持続可能な経営と原材料の更なる加工へ転換を図るという視点から、研修の改善、すなわち必要な仕事上のスキルとトレーニングの調和を図るため、新たなパートナーシップを確立するか、または既存のパートナーシップを構築する

ことを予定しています。

期待される成果
今回の会議で行われた議論や協議から、長期的にステークホルダーにとって次のような成果をもたらすことが予測されます。
  • 準地域における林業および環境研修の重要性や脅威、そして機会に対する意識向上
  • 研修プログラムにおける参照研修モジュールについての知識向上とメインストリーム化
  • RIFFEAC加盟機関が林業研修に係る諸問題を解決し、そのような問題が提起される機会を活用できるだけの能力の向上
  • 準地域内の研修機関同士で、参照研修モジュールを実施する際により良いサポートを行う
  • RIFFEAC機関の利益のための戦略的提携とパートナーシップの強化
     

[1] Marie Joannidis (2010). Une réunion pour sauver les poumons de la planète.

コンタクト

Eメール: rfm@itto.int