International conference on wood-based bioenergy

木質バイオエネルギーに関する国際会議

日付・会場: 2007年5月17~19日,ドイツ、ハノーバー LIGNA+ 2007と同時開催

Fagus Gropius Exhibitionの参加者、Alfred、
ドイツ、ハノーバー、写真:H.O. Ma

この会議は、国際熱帯木材機関(ITTO)が国連食糧農業機関(FAO)の協力の下に主催し、ドイツ連邦経済技術省がホストとなって開催されたものであり、32の先進国および発展途上国からおよそ90名が参加した。エネルギー安全保障、気候変動、資源利用効率に対する懸念を背景とし、伐採および木材加工残渣の利用ならびにエネルギー生成専用のバイオエネルギー木材プランテーションに対する関心の高まりを受けて、開催されたものである。

会議はドイツのハノーバーにて、2年に一度行われる世界最大の国際木工機械フェアであるLIGNA+ 2007にからめて開催された。このお陰で会議参加者は、木材加工ならびにエネルギー生成のための木質バイオマスの利用における近年の技術発展に直に触れることができた。ハノーバー近辺のサイトへの視察では、切れ端を集成するためのフィンガージョイント技術の応用における木材加工残渣の最適利用並びに、乾燥のための木質ペレットベースの発熱に焦点が当てられた。2箇所目のサイトでは村/コミュニティレベルでの熱電併給のための、農業バイオマス(バイオガスに変換)および燃料としての森林ベース木材残渣の、地域での統合利用を見学した。


重要なメッセージ

  1. 木質バイオエネルギーは、発展途上国を含む各国にそのエネルギー安全保障を改善する機会を提供する
  2. 木材産業は木材残渣をエネルギーの熱電併給に利用することができるため、業務のコスト効果を向上させ、エネルギー効率を改善することができる
  3. 木質バイオエネルギーの利用は、木材産業においてもまた一般的にも、温室ガス排出の削減に貢献することができる
  4. 国際コミュニティは熱帯国における効率的かつコスト効果の高い木質バイオエネルギーの開発を支援すべきである。これは適切な技術移転および投資の促進を含む。

この会議の最終プログラム、結論および勧告、参加者リスト、スピーカーによるプレゼンテーションは以下からダウンロードできる。

連絡先

ITTO事務局、森林産業部門(Forest Industry Division)
Email: fi@itto.or.jp
Fax: +81 45 223 1111