国際熱帯木材機関と生物多様性条約事務局、パートナーシップを2029年まで延長

2026年5月12日, ニューヨーク

シャーム・サックルITTO事務局長(右)とアストリッド・ショーマーカー生物多様性条約(CBD)事務局長(左)が、協力関係を2029年まで延長するための覚書に署名しました。 © Soomin Lee/ITTO

2026年5月12日、国際熱帯木材機関(ITTO)と生物多様性条約(CBD)事務局は、長年にわたる協力関係を更新しました。これは、CBD締約国およびITTO加盟国による持続可能な森林経営の実施と、劣化した森林景観の回復に向けた取組を支援することを目的としています。

国連森林フォーラム第21回会合の開催中の火曜日に署名された覚書(MoU)は、両機関の協力関係を2029年まで延長するものです。主な目的は、昆明・モントリオール生物多様性枠組(Kunming-Montreal Global Biodiversity Framework: KMGBF)やCBD森林生物多様性に関する拡大作業計画、さらに今後開始される国連植林・再植林の10年(2027~2036年)や世界森林目標など、国際的なコミットメントの実施を支援するため、共同事業を強化することにあります。

ITTOとCBD事務局は、15年以上にわたり緊密に協力してきました。両機関間で最初のMoUが締結されたのは、生物多様性国際年にあたる2010年で、この合意により「熱帯林の生物多様性保全のためのITTO/CBD共同イニシアティブ」が設立されました。続いて、2015~2020年を対象とする第2次MoUが、2014年10月に韓国・平昌で開催されたCBD第12回締約国会議(COP12)において署名されました。第3次MoUは2021~2025年を対象とするものでした。

CBD事務局長のアストリッド・ショーマーカー氏は、「ITTOは数十年にわたり、加盟国と協力しながら、重要な熱帯林生態系を健全かつ生産的で、生物多様性に富んだ状態に維持する持続可能な熱帯林経営の推進に取り組んできました。この専門的知見は、昆明・モントリオール生物多様性枠組の実施において極めて重要です。」と述べました。

また、ITTO事務局長のシャーム・サックル氏は次のように述べました。「本日署名するMoUは、2011年に開始された『熱帯林の生物多様性保全のためのITTO/CBD共同イニシアティブ』を含む、長年にわたる協力関係を継続するものです。持続可能な開発目標(SDGs)および森林関連目標を含む生物多様性枠組目標の達成期限である2030年に向けて、今後も共に取り組んでいけることを楽しみにしています。」