国際青少年デー:ITTOは持続可能な熱帯林業を推進するため、若者のエネルギーとスキルをどのように開発しているのか
2024年8月12日
2024年8月12日:毎年8月12日に定められた国際青少年デーの2024年のテーマは、「『クリック』から『前進』へ: 持続可能な開発に向けた若者のデジタルな道」(From Clicks to Progress: Youth Digital Pathways for Sustainable Development)(英語)であり、世界の最も差し迫った課題に対する持続可能な解決策を生み出すために、若い頭脳がいかにテクノロジーを活用しているかに光を当てています。
ITTOは、より良い未来をつくる可能性を持つ若者を組織の活動に参加させることの価値を認識しています。ITTOフェローシップ・プログラムは1989年に設立され、現在も申請を受け付けています(英語)。
フェローシップ・プログラムは人材育成を促進し、熱帯林業および関連分野の専門知識を強化するものです。30年以上続くこのプログラムでは、約50カ国から1,400人以上の若手・中堅の専門家が専門能力開発の機会を得てキャリアアップを図り、その結果、熱帯地域における持続可能な林業の改善に貢献しています。フェローが執筆した記事は『TFU: 熱帯林ニュースレター』に毎号のように掲載されており、若者が持続可能な森林経営と持続可能な開発にどのように貢献しているかを確認することができます。
デジタル技術の活用は、最近のフェローシップ授与者の活動の重要な要素です。2023年度の例としては、トーゴのチークプランテーションでの間伐による生産物の価値のモデル化、インドネシアの泥炭地の生態系サービスの評価、メキシコのマングローブにおける温室効果ガス排出量の測定などが挙げられます。
ITTOはまた、主に「デジタルネイティブ」を念頭において作られた、合法的で持続可能なサプライチェーンに関するITTOのオンラインコース(英語)の開発・導入において、若者と協力してきました。同オンラインコースは2021年後半から無料で利用できるようになっています。
さらにITTOは、国際林業学生協会(IFSA)と定期的に交流し、気候変動や火災管理などのトピックに関する活動に若者の見識や視点を反映させています。
ITTOは、ホスト国である日本の若者と積極的に関わり、国際社会のために熱帯林の持続可能な経営と利用の重要性を理解してもらうため、スタッフが定期的に講義を行っています。ITTOはまた、日本のさまざまなイベントや展示会にも参加しています。活動全般は、www.itto.int/ja/activities_in_japanにてご覧いただくことができます。
ITTOは、デジタル世界を形成し、社会、経済、環境全体の持続可能性を促進する上で若者が果たす役割を認めており、彼らがそのスキルとエネルギーを熱帯林業に注ぐことができるよう、今後も支援していきます。