ITTOの貿易諮問グループ、刊行物で熱帯木材貿易に関する「警鐘」を鳴らす

2022年3月28日

TAGは熱帯木材の持続可能な国際貿易に関連のある様々な事項について専門的な知識や視点を提供する。写真撮影:Bosques Sociedad y Desarrollo

横浜、2022年3月28日:ITTOの貿易諮問グループ(Trade Advisory Group:TAG)は「TAGアラート(TAG Alerts」第一号を発表しました。この冊子は、ITTO加盟国およびその他の利害関係者に向け、熱帯木材産業と貿易に影響する差し迫った事項について情報提供を行うものです。

TAGは、専門的な知識や視点に基づいた助言や提言をITTOに対して行うグループで、2000年に立ち上げられました。木材貿易協会、貿易事業者、製造者、輸出入業者の代表者で構成されており、メンバーの任期は特に定められていません。

TAGの活動の中でも主たるものは、持続可能な熱帯木材貿易にとって不可欠な課題を掘り下げることを目的として国際熱帯木材理事会(International Tropical Timber Council:ITTC)の会期中に行われる国際フォーラム「ITTO年次市場ディスカッション(ITTO Annual Market Discussions)」の主催です。2021年11月から12月にかけて開催された第57回 ITTC セッションでTAGは、会期外でも定期的に ITTO 加盟国に対して熱帯木材産業およびその貿易に影響のある最新の動きを報告する意思を告げました。

TAGアラートの第1号では、TAGのメンバーである欧州木材貿易連合(European Timber Trade Federation:ETTF)による声明を掲載しています。この声明の中で、欧州連合(EU)が提案している森林減少にかかる規制が、熱帯木材およびその他の森林リスクのある商品(forest-risk commodities:FRC)の供給に関わるとして、これについての懸念を表明しています(TAGメンバーにも広く共有)。

TAGアラート はITTOのウェブサイトにて無料で閲覧できます。次号は2022年9月に発行予定です。

TAGアラート 第1号(英語)をダウンロードする