ITTO、ブルーカーボンに関する国際会議に参加

2023/01/24

砂地に根を張るマングローブの苗木(インドネシア・デマクにて)。写真:Yus Rusila Noor

2023年1月11日から13日、マングローブ生態系に特に重点を置いた持続可能な開発のためのブルーカーボン生態系に関する国際会議が横浜国立大学で開催され、ITTOは積極的に参加しました。

同会議は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関、UNESCO)ニューデリー事務所および国際マングローブ生態系協会との協力のもと、同大学の生物圏保存地域を活用した持続可能な社会のための教育ユネスコチェアによって、開催されました。

会議の参加者らは、気候変動に適切に対応していくためには、ブルーカーボン生態系に関する研究、トレーニング、情報、および文書化に関する統合的なシステムがあることが重要であると強調しました。この会議は、国際的に認められた研究者と横浜国立大学やその他の日本およびアジア太平洋地域の機関の教職員との間の協力を促進する機会となりました。

ITTO からは、ゲァハート・ブロイルマン事務局次長(総務)、マ・ファンオク森林経営部門プロジェクトマネージャー、およびテトラ・ヤヌアリアディ プロジェクトマネージャーが出席しました。ヤヌアリアディ博士は、森林伐採、沿岸埋め立て、浸食、上流の土地利用、沿岸開発、干拓など、マングローブの保全における世界的な課題に焦点を当てたプレゼンテーションを行いました。また博士は、熱帯地域全体のマングローブ生態系を保全し、持続可能な形で利用することを目的としたITTOの共同イニシアチブ ―アフリカ、アジア太平洋、ラテンアメリカ、カリブ海地域でのフィールドプロジェクト、マングローブに関するワールドアトラス(世界のマングローブの分布地図)(英語)の発行、GLOMIS(世界のマングローブのデータベースおよび情報システム)の開発、2017 年マングローブ生態系に関する国際会議の共催などの世界レベルの活動を含む― について述べました。

ITTO は最近、国際林業研究センターおよびドイツのライプニッツ熱帯海洋研究センターとともに、2022 年 6 月にインドネシア大統領によって立ち上げられたワールド・マングローブ・センターの設立について、インドネシアとドイツの政府に助言しました。

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