ITTOについて

国際熱帯木材機関( ITTO )は熱帯林資源の保全と持続可能な経営、利用、そして持続的かつ合法的に管理された熱帯木材資源の貿易拡大と多角化を促進している政府間組織です。ITTOでは次の事に取り組んでいます。

  • 持続的な森林経営と熱帯木材産業及び貿易を促進するための政策ガイドラインを作成し、国際的な合意を図る。
  • 熱帯加盟国がこのようなガイドラインを各国の状況に応じて取り入れ、プロジェクトを通じて現場で実践できるように支援。
  • 熱帯木材の生産や貿易に関するデータの収集、分析や提供。
  • 持続可能な熱帯木材サプライチェーンを促進。
  • 熱帯林業分野の能力育成を支援。

ITTOは30年以上の経験を有する行動・フィールド指向型の国際機関です。これまでに1200件以上のプロジェクト、事前プロジェクトおよび活動を支援、そして資金を提供しており、持続可能な森林経営に関する様々な領域をカバーしています。具体的には森林再生、木材利用の効率性、木材製品の競争力強化、熱帯木材貿易ならびに熱帯木材のサプライチェーンにおける市場情報や透明性、森林法施行とガバナンス、違法伐採、生物多様性保全、気候変動緩和策・適応策、非木材林産品と環境サービスが与える影響、森林に依存した地域の生活向上などがその一例です。

ITTO加盟国で世界の熱帯木材貿易のおよそ90%、そして世界の熱帯林の80%以上を占めています。