Community forest management and enterprises: global issues and opportunities

地域の森林経営と事業体:世界に共通する問題と機会

日付・会場: 2007年7月16~20日,ブラジル アクレ州 リオブランコ

ガーナ、Volta地域でプランテーションの手入れをする女性たち
写真:J. Gasana

ここ10年でアマゾンのMamirauáコミュニティは参加型の低インパクト森林経営を開始し、林業による地域の人々への恩恵を増大させるとともに、環境への負荷を軽減している。

パプアニューギニアのMadang地方では、慣例的土地所有者のグループが自分たちで森林運営を設計し、地域の雇用と収入を最大化させるとともに、森林の持続可能性を経営管理することを企図している。

メキシコの様々な地域では、Guerrero州El Balcónのような先住民と小作人のコミュニティが洗練された社会事業体を設立し、資源とその保存に投資し、重要な雇用と収入を創出し、社会的基盤と文化的活性化を支援している。

世界中で数千の先住民や地域コミュニティが、自らの森林資源を管理、利用している。そして、こうした動きが広まるほど、コミュニティ林業が地方の貧困緩和ならびに森林保全の改善に貢献できるという証拠が集まっている。

しかし、不明確な土地保有権の問題、逆行する政策や規制環境、必要とされる経営力、技術力、財政力を築くための支援の欠如など、まだ多くの障害が立ちはだかっている。

コミュニティ森林経営やそれを基盤とする事業体が成功するためには、この状況が変わらなければならない。

「コミュニティ森林経営と事業体:世界的な問題と機会」は、約250名の森林コミュニティリーダー、公共森林機関、林業、保全グループが一堂に会し、世界中のコミュニティ森林経営および事業体の経験を交換し合う国際会議である。Mamirauá, Madang, El Balcónなど10以上のコミュニティ森林について事例研究を行い、コミュニティベースの森林運営の持続可能な開発を支援するための最良の方法について議論を深める。

また、
• コミュニティ森林経営および関連コミュニティ事業体の貢献や直面している問題について世界的に意識を高める。
• 森林経営および森林ベース事業体におけるコミュニティの役割を強化する提案を提起する。
• 政府、産業界、国際機関がコミュニティ森林経営および関連コミュニティ事業体を推進するにあたって優先度の高い措置を決定する。


ペルー、Vista Alegreコミュニティのコミュニティ森林再生活動
写真:A. Gaviria/INRENA

この会議は国際熱帯木材機関、Rights and Resources Initiative(権利と資源イニシアチブ)、Global Alliance of Community Forestry(コミュニティ林業世界連合)が、IUCN(国際自然保護連合)の協力の下に組織し、アクレ州政府、ブラジル政府が新たに創設されたブラジル森林局を通じてホストする。この会議は森林経営および森林事業体へのコミュニティベースのアプローチに関心を持つすべての人々に開かれている。リソースが限られているため、ITTO生産国コミュニティ森林事業体で経験の共有を希望する参加者を優先する。コミュニティからの参加を確認した後、自費参加の研究者、非政策立案者、非ITTO代表者の参加を受け入れる。

プログラムおよび参加に関する情報は後日このウェブサイトに掲載されます。


連絡先

Patricia Hanashiro
Programme Officer - Office of the Executive Director
ITTO 事務局
Tel: +81 45 223 1110
Fax: +81 45 223 1111
Email: hanashiro@itto.or.jp

Augusta Molnar
Director, Community and Markets Program
Rights and Resources Group
1238 Wisconsin Avenue NW, Suite 204
Washington, DC 20007, USA
Tel: +1 202 470 3892 (office) / +1 202 341 7319 (mobile)
Fax: +1 703 276 8524
Email: AMolnar@righstandresources.org
Web: www.rightsandresources.org