中央アフリカにおける森林法施行に関するFAO/ITTO/COMIFAC地域ワークショップ

中央アフリカにおける森林法施行に関するFAO/ITTO/COMIFAC地域ワークショップ

日付・会場: 2007年1月9~11日,リブレビル (ガボン)

背景

中央アフリカはアフリカで最も森林密度の高い地域であり、約2億4,000万ヘクタールという世界第二の連続熱帯林被覆を持っている。この森林地帯は“コンゴ盆地森林”とも呼ばれ、アンゴラ、ブルンジ、カメルーン、中央アフリカ共和国、コンゴ、赤道ギニア、コンゴ民主共和国、ガボン、ルワンダ、サントメ・プリンシペの国家領土の全部または一部を含んでいる。

しかし、これらの森林は、密猟、森林搾取、採掘、移動農業、など様々な脅威に晒されている。毎年数百万ヘクタールの森林が失われている。コンゴ盆地における特に野生動物および木材の森林資源違法搾取は、生物多様性や生息域の喪失、政情不安、歳入不均衡の増加、市場の歪みなど、広範な影響を及ぼしている。

森林資源の違法搾取に対処する取り組みを支援するため、FAOとITTOは森林法遵守の最良事例を紹介する文書を発行した。知識を広め、意志決定者が森林セクターにおける違法活動削減の取り組みに利用できるようにするためである。この“最良事例”文書はFAOおよびITTO両機関がCOMIFACおよびガボン政府の協力を得て共同開催する地域ワークショップでの議論の基礎となるであろう。

このワークショップは、森林法遵守の向上、地域的森林法執行ネットワークの構築を目指した各国の経験と事例を共有する機会を参加国に提供するものである。

目的と成果

この中央アフリカ地域ワークショップの目的は、中央アフリカ諸国間の多方面の利害関係者の対話を促進し、森林セクターにおける法令遵守を向上するための最良事例に関するアイディアの交換や経験の共有を促すものである。

以下の成果が期待される。

  1. ワークショップ参加者が、森林法遵守欠如の裏に潜む原因と、それが地方の貧困、持続可能な森林経営、森林生態系の保全にもたらす影響について、知識を深める。
  2. 森林セクターにおける違法活動問題に対処することを目指して中央アフリカ諸国で現在行われている様々な方策を共有する。
  3. ワークショップ参加者がそれぞれの国において森林法遵守を向上させるための鍵となる戦略および行動を見極める。
  4. AFLEGプロセスやCOMIFAC収束プランなど、森林法遵守を向上させるための既存の地域ネットワークおよびイニシアチブを強化する。

共催および後援

このワークショップはガボン政府の協力を得て、COMIFAC、FAO、ITTOが共同開催する。

連絡先

Steven Johnson, ITTO Secretariat
Email: itto@itto.or.jp
Fax: +81 45 223 1111