世界全体の要約

このレポートでは、ITTOの生産加盟国33カ国すべてにおける森林経営状況を総合的に分析しています。各国から提出された情報を使用し、他のさまざまな情報源からのデータを補うことにより、各国の政策と制度的背景、資源の割り当てと管理の方法、および資源管理の状況を分析しています。

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世界全体の要約

困難や顕著な問題があるにもかかわらず、1988年にITTOが実施した最初の調査以来、熱帯地域における状況は、持続可能な森林経営(SFM)に向けて大幅に進歩しています。各国はSFMの基本的要素を盛り込んだ新しい森林政策を定め、実行し始めています。永久林(PFE – または類似の概念)として指定されることで、生産や保護の安定性を確保する森林が増えており、現実に持続可能な経営がなされている森林も増加しています。また、1988年以降の新しい傾向として、認証を取得しているPFEもあります。これらはすべて心強い兆候ですが、SFMが実施されている天然生産林の割合は依然としてごく僅かであり、SFMの実施状況は、熱帯地域全体でも各国の内部でも不均等です。

3つの地域すべてのITTO生産加盟国全体で、少なくとも2,520万ヘクタールの天然生産PFE(全部で35,300万ヘクタールの天然生産PFEの7.1%)が持続可能な方法で経営されていると推定されています。保護PFE(46,100万ヘクタール)に関しては、およそ1,120万ヘクタール(2.4%)が持続可能な方法で経営されていると推定されます。したがって天然PFE全体(81,400万ヘクタール)では、少なくとも3,640万ヘクタール(4.5%)でSFMが実施されていると考えられます。天然生産PFEのうち、およそ9,620万ヘクタール(27%)で経営計画が実施されており、1,050万ヘクタール(3.0%)が認証を受けています。保護PFEでは、約1,780万ヘクタール (3.8%) で経営計画が実施されています。プランテーションについては、およそ1,430万ヘクタール(PFE内の全プランテーションの32%)で経営計画が実施され、177万ヘクタール(3.9%)が認証を取得しています。

1988年以降進歩があったにもかかわらず、かなりの面積の熱帯林が毎年失われており、熱帯林資源の持続不可能な(多くの場合違法な)採取は、今も広範に行われています。しかし現在ほとんどの国々でSFMの広範な実施に向けた努力がなされているので、進歩の速度は今後加速していくものと期待されます。