Emmanuel Ze Meka departs ITTO after 24 years of service

2015年11月5日

国際熱帯木材理事会のセッションでのエマニェル・ゼ・メカITTO事務局長 写真提供: R. Carrillo, ITTO

世界の熱帯林の持続可能な経営の促進を支援するITTOで24年間勤務したエマニェル・ゼ・メカITTO事務局長が本日付で退職します。事務局長としての在任中(2007年~2015年)にITTO加盟国は60カ国から72カ国へと史上最大規模に拡大しました。

任期中にゼ・メカ氏のリーダーシップと取組みによって数々の優れた成果を挙げました。以下にその一部をご紹介します。 ゼ・メカ事務局長の在任中に3つの熱帯木材生産地域において200件以上のフィールドプロジェクトに資金提供を実施し、これらのプロジェクトに関してITTOのウェブサイト上のプロジェクト検索ツールから詳細情報が得られるようになりました。

また、国際機関やパートナー団体との連携の強化に努めてきました。絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引に関する条約(CITES)事務局とはITTO-CITESプログラムを通じて、そして生物多様性条約(CBD)事務局とは熱帯林の生物多様性のためのITTO–CBD共同イニシアティブを通じて連携してきました。他にも国連食糧農業機関(FAO)、国連森林フォーラム、持続可能な森林経営のためのアジア太平洋ネットワーク(APFNet)、森林のための共同パートナーシップ、国連砂漠化対処条約、ASEAN韓国AFoCo事務局、コンゴ盆地森林パートナーシップ、独立行政法人国際協力機構(JICA)、バードライフ・インターナショナル、民間団体などともパートナーシップを深めてきました。

ゼ・メカ氏は1991年に森林経営部のプロジェクトマネージャーとしてITTOでの勤務を開始し、2000年には林業部、その後は森林経営部の次長を務めました。2007年5月の国際熱帯木材理事会で事務局長に選出され、同年11月6日に就任しました。

ITTO以前には母国のカメルーン政府の上級職に就いていました。退職後は本国に戻る予定です。ITTOの良き友人でありリーダーであるゼ・メカ氏との別れを惜しむとともに、これまでの功績とご指導に感謝申し上げます。